脳卒中予防外来

こんなお悩みは
ありませんか?

  • 片方の目が見えない
  • うまく話せない
  • ものが重なって見える
  • 痺れがある
  • 言葉が出てこない
  • 左右どちらかの顔が歪む 
  • 左右どちらかの顔や手足が動かない
  • 話の内容が理解できない

当院の脳卒中予防外来

脳血管疾患である脳卒中は、一過性脳虚血発作、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、脳血管障害などの総称です。脳卒中はある日突然発作が起こる場合が多く、生活に支障をきたすような後遺症が残ってしまう可能性があります。
当院は、今まで積み重ねてきた豊富な経験を活かして、脳動脈瘤、脳微小出血、隠れ脳梗塞などを見つけ出し、脳卒中の予防のために尽力しています。また、検査することで「脳微小出血」「隠れ脳梗塞」「脳動脈瘤」などの発見にも役立ちます。
セカンドオピニオンなどにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

MRI検査で脳卒中の
前兆を見逃しません

高性能のMRI検査で、脳の血管の狭まりや組織の異常などを的確に見分けることができます。
この検査では、脳梗塞の前兆となる一過性脳虚血発作(脳梗塞の前触れ)や脳梗塞、脳出血(脳微小出血)なども発見できる場合もあります。

脳卒中の検査

脳卒中が疑われる場合、
次のような検査をいたします。

  • 頸動脈MRA検査・超音波検査
  • 動脈硬化・血管年齢検査
  • 簡易脳血流MRI:ASL
  • 脳卒中特殊血液検査
  • 脳MRI・MRA検査

既に脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などで
他院におかかりの方へ

当院では、他の病院に通っている方でも、病気の再発を予防する治療や定期検査をお受け頂けます。術後の定期観察やアフターフォロー、セカンドオピニオンなども丁寧な診療を心がけ対応しておりますのでお気軽にご相談ください。

脳卒中予防のために
できること

生活習慣病や
脳卒中発症リスクの
ある疾患
の治療・予防

脳卒中を発症するリスクを最も高めるのは生活習慣病です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などが生活習慣病に挙げられ、これらを発症させない、また改善を目指すことが脳卒中予防に有効です。
当院でも脳卒中を予防するため、生活習慣病の治療に注力しています。生活習慣病は体質が関係する場合もありますが、生活習慣をより良いものに改善するだけでも予防や進行を遅らせることが可能です。患者さんの状況に応じて、お薬を服用してもらう場合があります。

高血圧

高血圧

血圧が140/90mmHg以上であれば高血圧となります。それより低い血圧でも高めであれば、危険信号と言えます。高血圧になると体全体の血管に負担がかかりやすく、血管は徐々に硬くなって柔軟性を失います。さらに進行すると血管が狭窄し、血栓できたり破れたりする可能性があります。
高血圧を引き起こさないため、日常的に塩分を摂りすぎないように意識していくことも大切です。

糖尿病

糖尿病

糖尿病とは、血糖値が上がりすぎる状態のことです。体内で血糖をコントロールする「インシュリン」が不足したり効かなくなったりするため起こります。食事や運動、薬の管理が必要で、放っておくと心や神経に影響を及ぼすことがあるため、早めの対策が大切です。

脂質異常症

脂質異常症

脂質異常症とは、体内の脂質のバランスが乱れる状態を指します。コレステロールや中性脂肪などの脂質が増え、血管内にプラークが形成されやすくなります。これが血管を詰まらせ、心臓病や脳卒中などのリスクを高めることがあります。食事改善や運動、必要に応じて薬物療法が行われます。

不整脈

不整脈

不整脈とは、心臓のリズムが正常でない状態を指します。心臓の電気信号が乱れることで、心拍が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりします。不整脈は軽度なものから重篤なものまでさまざまで、心臓の血液供給に影響を及ぼす可能性があります。また、血管や心臓に負担がかかり、血栓が生じて脳まで流れ、脳の血管が詰まることで脳卒中のリスクが高まります。不整脈が続く場合は、適切な治療を行うことが大切です。

喫煙

喫煙

喫煙は、動脈硬化が進みやすく、高血圧になりやすい要因とされます。その結果、生活習慣病のリスクも上昇します。当院ではできるだけ禁煙を検討することをお勧めしております。

動脈硬化

動脈硬化

動脈硬化は、血管内壁に脂質やカルシウムが蓄積し、血管が硬く狭くなる状態です。血液の流れが悪くなり、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
脳動脈で動脈硬化が生じた場合は、脳動脈硬化症いわれ、主な症状にはめまい、頭痛、不眠、耳鳴り、記憶力低下があります。これらを放置すると脳梗塞が起きる可能性があるため、症状がある場合は早めに病院で診察が必要です。異常が見つかった場合、適切な治療を行うことで脳梗塞の発症を防ぐことができます。

脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作では、片側の麻痺、手足の力の低下、視力の低下、めまい、ふらつき、言葉が詰まることがあります。これら症状は24時間以内に消えることもありますが、脳梗塞の前兆として重要ですので、症状にお気づきの際は、医療機関を受診してください。

脳と脳血管の検査

脳卒中の発症リスクを把握するため、脳と脳血管の検査が有効です。脳卒中の一つであるくも膜下出血などの発症を防ぐことができる場合があります。脳と脳血管の検査は、CT検査、MRI検査、頚動脈エコー検査、脳血管造影検査などが挙げられます。CT検査や脳血管造影検査は造影剤を用いて行うため、副作用が起こることがあります。

MRI検査は、脳の状態を詳細に調べることができ、安全かつ簡単に行うことができます。ただし、体の中に金属が入っている方や、検査中じっとすることが難しい方は検査をお受け頂けないことがありますのでご注意ください。当院は、最新のMRI機器を使用しておりますので、より精度の高い画像を得ることができ、患者さんに説明する際も目で見て分かりやすく、ご説明することが可能です。
頚動脈エコー検査では、首の太い血管に超音波を照射して、動脈硬化の進み具合を観察することができます。

頸動脈の検査を
行う理由

  • 脳の血管に繋がっているため
  • 太い血管の中でも特に大切な血管のため
  • 欧米型の脳卒中を発症する原因となるため

頚動脈エコー検査は、脳梗塞を発症する原因を探る大切な検査であり、体全体の動脈硬化の発症リスクを調べるために非常に役立ちます。

早期発見・早期治療の大切さ

脳卒中は命に危険が及ぶ可能性がある病気で、三大生活習慣病の一つです。発症すると、うまく言葉が出てこなくなる、意識がもうろうとする、体の麻痺といった重大な後遺症が残ることがある危険な疾患です。しかし、近年の医学の発展により、脳卒中にかかった方の死亡率は減少傾向にあります。以前は、国内では脳卒中で亡くなる方の割合が最も高かったのですが、今ではがん、心臓病の次になり、国内3位まで死亡率は減少しています。

脳卒中の発症は防げますが、原因となる動脈硬化の引き金になる喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病を改善し予防することが必要です。そのためには、毎日の生活習慣の見直し、定期的に脳ドックを受けることで病気の予防・早期発見に努めることが大切です。

脳卒中を
予防するためのコツ

  • 30歳を過ぎたら、血圧のコントロールを自分で行う
  • 塩分過剰にならないように意識し、コレステロール値を下げる
  • 休日に好きなことをして過ごす時間を設け、運動習慣を身に付ける
  • 40歳を超えたら脳ドックを定期的に受け、脳の状態を把握する

生活習慣病予防の重要性

脳卒中を予防するには、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、心室細動といったリスクを減らすことが重要です。当院では、生活習慣病の改善を目指し、再発させないよう治療を行っていきます。例えば、血圧、血糖値のコントロール、脂質異常症の改善、食事の改善、生活習慣の見直しなどを行っていきます。
また、お薬を飲んでいる方は、自分の考えで服用を中止することを避け、医師の指示に従い、用法用量を守って頂くことも大切です。さらに、ご自身の身体の状態を知るのも必要なので、定期的に検査を受けましょう。